テキストブラウザw3mを使ってみた
概要
テキストブラウザのw3m
を使ってみました。そのメモ書きです。
背景
最近、家にあるものすごく低スペックの2010年式のMacBook Air
をいじる必要が出てきました。10年以上前に買った自分の初めてのMacBook
ですが、スペックは以下の通り
macOS High Sierra MacBook Air (11-inch, Late 2010) プロセッサ 1.4 GHz Intel Core 2 Duo メモリ 2 GB 1067 MHz DDR3 SSD 128GB
今のブラウザはものすごくサイズが大きくて、たくさんのリソースを使うので、iTerm2とChromeを立ち上がるだけで、CPU使用率が95%を超えてしまうことがしばしばあります。
ちょっとした検索ならば、Terminal
上で動くテキストブラウザを使ってみたくなりました。
これがw3m
を導入する背景になります
インストール
至って簡単、brew install w3m
ですんなり入りました(/usr/local/bin/w3m)。
設定を変えてみる
w3m(1) — Arch manual pages を参考に、動きをカスタマイズしてみました。
keymap
[tokuhirom/w3m](https://github.com/tokuhirom/w3m)
を参考に、keymap.default
をベースに変更してみました。
$ cp keymap.default keymap $ vim keymap $ /usr/bin/diff keymap.default keymap 32c32 < keymap C-v NEXT_PAGE --- > keymap C-f NEXT_PAGE 44a45 > keymap C-b PREV_PAGE
vim
風のページ移動に変更してみただけ(カーソルの移動する際はhlkj
が使える)。
また、config
フィアルも少し変更しました。
/usr/bin/diff config.20211229 config 8c8 < display_link 0 --- > display_link 1 16c16 < multicol 0 --- > multicol 1 31,33c31,33 < color 1 < basic_color terminal < anchor_color yellow --- > color 0 > basic_color white > anchor_color green 71c71 < editor /usr/bin/vi --- > editor /usr/local/bin/vim 74c74 < extbrowser /usr/bin/firefox --- > extbrowser /Applications/Firefox.app
w3m起動する際の動きを変更する
最初は~/.profile
に以下のようにalias
を設定しました
alias w3m='/usr/local/bin/w3m -I utf-8 -O utf-8 -m -num -s'
次に、url
を開くのと、検索語を検索するのとを自動区別できるように以下の関数を作ってみました。
function w3() { var=$1 if [[ ! ${var} =~ [0-9a-zA-Z?=#+_\&:/.%]+ ]] || [[ ! ${var} =~ \. ]] ; then w3m https://search.yahoo.co.jp/search?p="$var" else echo else w3m $var fi }
こうすることで、例えば以下のような使い方ができるようになりました。
- URLを指定して開く
$ w3 www.yahoo.co.jp
- キーワードを指定して検索
$ w3 ヤフー
まとめ
w3m
はとても軽快で動いてくれます。javascript
が使えない、画像が見れないなど多くの制限はありますが、ちょっとした検索ならば、わざわざブラウザを立ち上がらなくても、terminal
にいる状態で検索できるので、低スペックのPC
にはいい選択です。