Vimでファイルを暗号化
概要
Vimでファイルに暗号化して保存することができる。
操作方法
開く時に暗号化
$ vim -x file
開いたvim画面では、
よくあることで、2回パスワードを聞かれる。
編集して、保存した後に、同じファイルを開くと、次のようにパスワードの入力を求める。
編集中に暗号化する
:X
コマンドすると、パスワードを求める画面が表示され、同じく2回入力すれば暗号化される。
パスワードを変更する
$ vim +X file
現在のパスワードの入力を求められて、正しく入力すると、新しいパスワードを求める画面が出る(同じく2回)
暗号化を解除
新しいパスワードを未入力にすることで解除できる。
暗号化のタイミング
実際に暗号化が行われるのはファイル保存時、書き込みせずに強制終了したら暗号化は適用されない。
暗号化方式
:set cryptmethod
で分かる、vim8.2では cryptmethod=blowfish2
になっている。
参考資料:Vimとセキュリティ問題 - Vim と暗号化機能 | 株式会社創夢 — SOUM/misc
によると、以下のような方式がある(あった)
cryptmethod | 解説 |
---|---|
zip | Pkzip 互換の暗号化方式。使用するべきではない。 |
blowfish | blowfish というブロック化暗号方式。Vim 7.3 以上が必要。脆弱性が報告されている。使用するべきではない。 |
blowfish2 | blowfish というブロック化暗号方式。Vim 7.4.399 以上が必要。暗号化シードを毎回再生成する。 |
blowfishについて
参考資料:Blowfish - Wikipedia
によると、blowfishは64bit単位ブロック暗号の共通暗号化方式であり、鍵長は32ビットから448ビットまでの可変長で、ライセンスフリー。